2018年11月3日 WiMAXコラム
WiMAX・LTE・AXGPの特徴を解説!使いやすいのは?
意外と知らない人も多いと思います。WiMAX・LTE・AXGPの違いについて。
今回はそれぞれの特徴、メリット・デメリットについて解説していきます。
もっとも使いやすいのはどれなのか参考にしてみてください。
この記事の目次
WiMAXとは?
KDDIグループのUQコミュニケーションズが提供する無線インターネットが「WiMAX」です。
2009年に商用利用が始まりました。当時は下り最大40Mbpsの旧WiMAX回線が主流でしたが、2018年9月をもって新規加入の申込みが終了に。
現在はより高速&広範囲で利用できるWiMAX2+回線が主流となっています。
【WiMAX2+:下り最大558Mbps,上り最大30Mbps】
WiMAXの特徴は最大通信速度が速いこと。このあと紹介するLTEやAXGPよりも上です。
サービス提供エリアも広く、日本国内のほとんどの場所で使用できます。(山間部は除く)
人口カバー率は90%です。
詳しいWiMAX2+のエリアについてはUQコミュニケーションズの公式サイトで確認してください。
WiMAX2+はひとつの通信規格ですが、正確に言うと第4世代移動通信システム(TD-LTE)と呼ばれる回線を利用しているLTEのひとつです。
ただし、WiMAX2+ではLTEと異なる2.5GHzの周波数帯を使用しています。
(LTEの周波数帯については後ほど解説します)
LTEとは?
携帯電話向けの通信規格のひとつが「LTE」です。もともとあった3Gを進化させたもので、4Gへの橋渡し的な役割を担っており、「3.9G」と呼ばれることも。
ただし、現在はLTEを「4G」と呼ぶようになったので、LTE=4Gと考えてよいでしょう。
LTEにはFDD-LTEとTD-LTEがあり、LTEはFDD-LTEに当てはまります。
利用される周波数帯は、700MHz~900MHzのプラチナバンドと呼ばれ、これは携帯電話に適していると言われています。
プラチナバンドが携帯電話に適している理由
2GHzなど高い周波数の場合、直進的であるため大容量のデータを速く送受信するのに向いています。一方で直進的ということは回り込みが苦手。つまり障害物があると電波が届きにくいのです。
一方、周波数の低いプラチナバンドは、スピードは遅いですが障害物があってもある程度回り込んだり、透過したりします。
このような理由から携帯電話でプラチナバンドが使用されているのです。
【LTE:下り最大150Mbps,上り最大50Mbps】
AXGPとは?
XGPを改良したものが「AXGP」です。XGPはPHSのTDD(時分割多重通信)とマイクロ方式を引き継ぎ、かつOFDMA技術・MIMOなどの新技術を取り入れたデータ通信となります。
はじめWILLCOMによって開発されましたが、経営破綻したことにより、SOFTBANK傘下のWireless City Planningへ技術は継承されました。
【AXGP:下り最大110Mbps,上り最大15Mbps】
周波数帯はWiMAX2+と同じ2.5GHz帯です。
WiMAX2+・LTE・AXGPそれぞれ利用できるサービスは?
WiMAX
UQ WiMAXをはじめとする、各WiMAXプロバイダでWiMAX2+を利用することができます。
なお、WiMAXサービスでは端末の種類によってauのLTEを使うことも可能です。
とはいえ、月間無制限でデータ通信できるのはWiMAX2+の方です。
なお、WiMAXルーターのICカードには、11桁の電話番号のようなものが記載されていますが、WiMAXにキャリアのような音声通話機能はありません。
通話をするためには、LINEや050+、Skypeなどの音声通話アプリを利用します。
WiMAXはあくまでデータ専用のサービスです。格安SIMのデータ専用SIMに近いです。
LTE
docomo・au・ソフトバンクといった携帯キャリアや、それらの回線を借りる格安SIMでLTEを利用することができます。
スマホで使われる回線はほぼLTEです。
AXGP
ソフトバンクスマホ、またはワイモバイルでAXGPは利用されています。また、どちらのサービスもLTEによる通信は可能です。
ワイモバイルのAXGPの利点は、ひと月にどれほど通信しても速度制限がかかりません。
データ通信料と料金で使いやす回線は?
LTEについては、月間無制限で利用することはできません。
ひと月に利用できるデータ量が少なければ、数百円~千円程度で利用できる格安SIMもあります。
ちなみにDMMモバイルのデータSIMで1GBだと月々480円となっていました。
格安SIMでは通話SIM(080・090)の方がデータ通信だけのものより料金は高いです。
ひと月に利用できるデータ量が増えればその分金額も上がります。
また、キャリアのdocomoのウルトラデータLLパックは30GBまでつかるプランで、月々8,000円となっています。
ひと月に大容量のデータ通信をしたいなら、ワイモバイルやWiMAXがおすすめです。
月々データ量無制限で3千円台から利用することができます。
速度制限について
WiMAX2+・LTE・AXGPのうち、まったく速度制限がかからない回線はありません。
LTEの場合、キャリアや格安SIMでは、定められたデータ量を超えると、月末まで最大速度は200kbpsや128kbpsとなります。
WiMAX2+とAXGPについてはひと月のデータ量に上限はありませんが、3日間で10GBを超えた場合に速度制限がかかります。
ただし、LTEと異なり制限のされる期間は、10GBを超えた翌日の数時間のみです。その時間を過ぎれば通常速度での利用が可能です。
なので、使いやすさを考えるとLTEよりもWiMAX2+やAXGPの方が上です。
ちなみに、WiMAX2+とAXGPの速度制限中の速度は最大1Mbpsとなります。これはYouTubeの標準画質が視聴可能なレベル。
1Mbpsを切ると動画視聴をはじめ、サービスによってはスムーズに利用できません。
WiMAXとAXGPはどっちが使いやすい?
今までの内容から、料金・速度制限で使いやすいのはWiMAXかAXGPということがわかりました。
それではこの二つのうちどちらがより使いやすいのかを見てみましょう。
サービス提供エリア
【WiMAX2+】
出典:au|au サービスエリアマップ
【AXGP】
出典:WIRELESS CITY PLANNING|提供エリアマップ
画像を比べてみると、AXGPの方はスカスカしています。
つまり、サービス提供エリアはWiMAX2+の方が広いということがわかりました。
通信速度
下り最大 | 上り最大 | |
WiMAX2+ | 558Mbps | 30Mbps |
AXGP | 110Mbps | 10Mbps |
最大速度はあくまで理論上の速度となりますが、WiMAX2+の方が大幅に数値は上です。
おすすめはWiMAX!
AXGPとWiMAX2+を比べてみましたが、サービスエリア、速度を比べるとWiMAXの方が使いやすいことがわかりました。
WiMAXを選ぶときはプロバイダ選びに注意!
使いやすいWiMAXですが、申込む際はプロバイダ選びに気をつけなければいけません。
各プロバイダでは月額料金が異なる他、キャンペーン内容もバラバラです。
回線や速度については、どこもUQコミュニケーションズのものを使っているので違いはありません。
まず月額料金で選ぶなら、おすすめはBroadWiMAXです。
こちらのプロバイダは、月々2,726円~利用することができるので使いやすい。
出典:Broad WiMAX|料金プラン
開通月+1~2ヶ月目まで、2,726円で利用することができます。
その後も2年目までは3,411円となっています。
ちなみにUQ WiMAXの月額料金は4,380円です。
比べるとBroadWiMAXがお得ということがわかります。
次にキャンペーンでWiMAXプロバイダを選ぶ人も多いのですが、中でもキャッシュバックの金額の多さで決める人も多い。
キャッシュバックはGMOとくとくBBが最も高額なプロバイダとなります。多いと4万円以上の金額が貰えるわけですが、キャッシュバックのあるプロバイダは注意が必要です。
高額なキャッシュバックを受取るために、月額料金は高めに設定されています。大体4千円台となっています。
また、必ず受け取れるならよいのですが、受け取り手続きが面倒ということもあり、実際に受け取ることができない人も多いのです。
詳しくは、記事下の関連記事を読んでみてください。
BroadWiMAXはキャッシュバックキャンペーンを実施していません。その代わり月額料金がはじめから低く設定されています。
まとめ
今回は回線の種類である、WiMAX・LTE・AXGPについて解説しました。
それぞれメリット・デメリットはありましたが、使いやすさと料金で選ぶならWiMAXが一番です。
LTEの電波は届きやすいですが、料金とデータ容量の面でどうしても使いにくい。
本記事を参考にWiMAXの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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